2023年春にオープン、ボルボ初のEVに特化した「Volvo Studio Tokyo」を体験レポート。 2023/05/11

MEZASU[めざす]
ボルボが“めざす”のは、「人」を守り「人の未来」も守ること。人だけでなく、地球にもポジティブな未来のために、私たちが実践しているサステナビリティをご紹介します。





ボルボが初のEV専用スタジオをつくった理由。



2023年4月8日、東京・青山にEV(電気自動車)に特化したブランド発信スペース「Volvo Studio Tokyo」がオープンしました。ストックホルム、ニューヨーク、ミラノ、ワルシャワ、上海とともに世界で展開する「Volvo Studio」の一つである「Volvo Studio Tokyo」は、2017年に開設した「Volvo Studio Aoyama」の精神を引き継ぎつつ、ボルボの最新EVやサステナビリティ、スウェーデンの文化などにも触れることができる最新のスポットです。

古くから環境に対する取り組みを行ってきたボルボの企業活動には、サステナビリティの追求が常に存在しています。現在は、2040年までにクライメートニュートラルを実現するために、車1台あたりのライフサイクルのCO2排出量を削減する取り組みを進めています。そのために、2030年までにグローバルで販売するすべての新車をEVにする、という高い目標へ向かっているところです。そんなボルボのサステナビリティへの取り組みを体現した空間が、「Volvo Studio Tokyo」。ボルボスタジオとしてEVに特化したのは世界初で、日本のEV専用のショールームとしても国内最大級の広さを誇ります。
ボルボの歴史やこれまでのセーフティとサステナブルな取り組み、環境先進国スウェーデンの文化にも五感で触れることができる、このスペースのために用意されたさまざまなコンテンツを、実際に体験した様子をレポートします。



「Volvo Studio Tokyo」を体験!



外苑前駅や表参道駅から徒歩数分と程近く、青山通りと外苑西通りに面した「Volvo Studio Tokyo」は洗練されたデザインの開放的なウインドウが目印です。
陽の光の入る明るいスタジオに足を踏み入れると、スウェーデンのインテリアが配置され、ゆったりとした空間が広がります。天井を見上げると、巨大な照明パネルが。よく見ていると少しずつ照明の色が変化していました。この特殊な照明はスウェーデンの空を表現しており、夜にはオーロラが現れるそう。そのほかにも、床の模様にはスウェーデンの海岸の岩礁をイメージしたカラーが使われるなど、細かな部分からもスウェーデンの自然を感じることができ、まるで旅してきたかのような気分でした。さらに、スタジオには、体験をサポートする「ブランド・アンバサダー」が常駐しています。ボルボの実車に触れることはもちろん、スウェーデンの文化を体験しながら、サステナビリティを学んだり、ボルボの価値観を体感することもできました。



スタジオ内のルーバーやカウンター、インテリアは2022年11月に閉店した「Volvo Studio Aoyama」のものを再利用。また、スタジオがある「3rd MINAMI AOYAMA」ビルの電力は、環境へ配慮したクライメートニュートラルなエネルギーを使用しているそうです。



まず、「Volvo Studio Tokyo」のARを使ったデジタルアクティビティを体験するために、専用アプリ「Volvo Studio Tokyo Explorer」をダウンロード。

早速アプリを開いてスマートフォンを天井にかざしてみると、幻想的なオーロラが出現!続けてアプリを開きながらスタジオを見回してみるといくつかの光のボールを発見。一つ一つ探しながらタップしてみると、スウェーデン文化や、ボルボの歴史、サステナビリティに関するトリビアを宝探し感覚で楽しく学ぶことができました。





スタジオ内を見回すとマーカーポイントが各所にあり、それらをスキャンしていくと、いろいろなデジタルコンテンツが用意されていました。ボルボ車に搭載されているGoogleアシスタント機能の体験や、ボルボのサステナビリティに関するクイズもありました。





クイズを一つだけご紹介すると、「ボルボがEVから完全に排除したものは?」という質問がありました。
正解は、「レザー(本革)」。かつてラグジュアリーの代名詞でもあったレザーですが、動物福祉、畜産による環境負荷を考慮し、ボルボのEVにはレザーを使用せず、リサイクルやバイオ由来のサステナブル素材を使用しています。直感的なデジタル操作も楽しみながら、ボルボのサステナブルな取り組みを知ることができました。



車内に乗り込んでみると、レザーフリーでありながら上質さを感じるシートが。アプリで学んだボルボのサステナブルに関する価値観をシームレスに体験できます。



そして今回、特に楽しみにしていた臨場感あふれるバーチャルドライブを体験しました。実際にC40 Rechargeに乗り込み、予想以上にゆったりとしたシートの心地よさや操作性の高いナビ画面を体感しながら、バーチャルドライブをスタート。ストックホルムの名所を巡る映像を楽しみました。





映像はなんと、「Volvo Studio Tokyo」のためだけにストックホルムで撮影された特別なコンテンツだそうです。 市街を走っていると、日頃からボルボ車が多く走っていることも伺えました。





このStockholm Virtual Driveでは、ストックホルムの観光スポットや現地の文化の紹介だけでなく、サステナブル先進国としての取り組みも散りばめられていました。まるでスウェーデンを旅しているかのような満足感と没入感で、あっという間の7分間の旅です。バーチャルドライブを終えると、試乗の予約画面が。空きがあれば予約がなくともスタジオ周辺を実際にドライブすることができ、助手席試乗も可能とのことでした。いきなり青山周辺を運転するとなると少々自信がないので、助手席試乗ができるのはとてもありがたいシステムです。



EVの独自の特長の一つ、ボンネット内がラゲッジスペースとなっている。



スウェーデンの文化を身近に感じながらサステナビリティを気軽に学べるスポットとして。



最後は、スウェーデンの伝統文化「フィーカ」でリラックスタイムです。「フィーカ」とは、時間をかけてコーヒーを飲みながら、一人はもちろん、家族、友人、仕事仲間たちと心を開いて会話を楽しむことで円滑な関係を築く、スウェーデンでとても大切にされている文化だそうです。

なんと、スタジオではストックホルムのマイクロロースター「ストックホルムロースト」の特別なコーヒーがセルフサービスで提供されています。実際に、私もいただいてみました。



デジタル体験をしながら、ストックホルムローストのコーヒーを楽しむことができる。



コーヒーをいただきながら一息ついていると、テーブルの上にもマーカーを発見。アプリでスキャンしてみると、画面上にスウェーデンの静かな森が出現しました。スウェーデンではユニークな「自然享受権」が憲法上定められており、私有地であっても、誰もが自由に立ち入り、散歩したり、花を摘んだり、湖で泳いだりすることが認められているそうです。自然の恩恵を分かち合うスウェーデンらしい文化を、一杯のコーヒーとAR空間にあらわれる可愛らしいスウェーデンの森、焚き火の音、鳥の声とともにゆっくりと味わい、ゆったりと癒されました。



「車のショールーム」と聞くと、敷居の高さを感じる方も多いかもしれません。ところが、実際に訪れてみて驚いたのは、「Volvo Studio Tokyo」では車の販売は行なっていないということ。
「Volvo Studio Tokyo」では、ボルボの最新EVをチェックするのはもちろん、スウェーデンの文化や、サステナビリティについての学びや新しいデジタル体験に訪れてみるのもおすすめです。ボルボが目指す、人と地球環境、そしてモビリティがもたらす豊かな未来を見据えたプレミアムの世界に触れてみてください。





今回ご紹介した他にも多様な体験が用意されているそうです。まずは気軽に立ち寄って、このスタジオであなたならではの過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか?